GOLDEN DAYS

誰でも家や学校がいやになって未成年のころ家出しようと思ったことがあると思う。僕も未成年のころ、家を出たことがあった。

 家に帰らず、そのまま行方不明になりたかった。自転車で走れるところの限界まで走った。金もなくなり腹も減り、服もオンボロになった。

 友人を頼ろうとしたが、友人の家の灯りをみたとたん、入ってはいけない聖域のように思えて泣けた。

 悲しくなって家に帰ろうとしたとき、あたりをやたら綺麗な朝焼けが包んでいた。

 そのとき、ブルーハーツの「栄光に向かって走る」の唄がとても似合いそうな景色の中、

 

 僕の心に響いてきた音楽はRED WARRIORS(レッド・ウォーリアーズ)のGOLDEN DREAMだった。人生の節目に、この曲は大きかった。

 

「OH GOLDEN DAYS 

 あきらめないと誓うのさ」

 

 あの時、家に帰るのが悔しくて、でもそうするしかなくて、やるせない気持ちでいた想いがこの曲を聴くたびによみがえる。

 

 おそらく、一生、心に残るこの1曲を作ったのはRED WARRIORSのギターリスト、シャケさんだ。

 

 時を越え、シャケさんはあのころ「ロックスター」として憧れの存在だったが、

 

 いままで大勢の年上と出会い「シャケさんのように年をとりたい」と、いま憧れというよりも年上で初めてそう思える人に出会ったのではないかと実感している。

  

 僕は生意気に生きてきた。体制とか常識とかマナーとか振りかざされるたびに「心はどこにあるのか」と幾度もなくぶつかり噛みついてきた。

 

 しかし、闘って闘って、きりのない闘いを挑むより、それとは逆に妙に大人になって闘いから逃げるとかよりも、自分のエゴにいかに素直になれるか、そして出逢うべき道を見つけて、その道を行くほうがいかに人間らしいかということをこのごろよく考える。

 

 本能と社会、その間にあるエゴ。

 

 彼のいまの音楽から最近「自我」について学んでいるような気がしてならない。 シャケさんの11月のライブを心から楽しみに思う。

  

「 GOLDEN DREAM 」

  

降り続いた冷たい雨が心と体に撃ちつけることがあっても、時には街灯にうつる雨が黄金に見えることだってある。

 

あの朝、家についたとき心配した親は、まだ僕を探しに出ていた。僕は悔しい気持ちが後悔になっていた。食卓には手をつけていない朝ごはんがあった。家族を待って、家出を謝るため待つことにした。

 

心は、心でこたえあう。 

 

I’m just waiting for you

 

          ラリーアッサラーム